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ツッツピーコ通信 2021.07.03

【ツッツピーコ通信】知っているようで知らない…?お灸についてご紹介します

鍼灸師の佐藤 啓史です。

二月から、アイウェルネス伊豆高原で働き始めました。
多くの方には初めましてです。これからどうぞよろしくお願いします。

三月から、アイウェルネス伊豆高原では、『お灸体験ワークショップ』を不定期で行っております。
近年はテレビや雑誌等の各メディアで東洋医学が取り上げられることが増え、セルフケアの一つとしてお灸もよく目にするようになりました。

『お灸体験ワークショップ』は、お灸が一人でも始められるように、ツボの正しい位置や効能、お灸を行う上での注意点を指導し、実際に自分でできるように体験してもらう会です。

ところで、よく見聞きするお灸ですが、実際に体験した事は無く、「本当のところがよく分らない?」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、お灸の簡単な紹介をしたいと思います。




お灸は、二千年以上前の古代中国の北方地方で発祥したといわれています。
より古い時代のインドやチベットが起源という説もあります。
 
日本へは、六世紀ごろに仏教の伝来と共に伝えられたとされています。

  

   

江戸時代には弘法の灸と言われるくらい各地でお灸がブームになったようです。

お灸の全盛期は、江戸時代中期です。その療法はヨーロッパにも伝えられ、お灸の材料の艾(モグサ)はMOXAと日本名で紹介されています。

有名なところでは、松尾芭蕉の「奥の細道」の序文にも『旅笠の紐を付け替えて、三里(ツボ名)に灸を据えてみれば、旅の準備は整って、松島の月が目に浮かぶ』という文章があります。
 
そうした中で、和灸や家伝灸など日本独自の発展を見せていきました。近江の琵琶湖畔にあった灸治療院は一つの灸法だけでよく繁盛し、治療を求めて琵琶湖対岸から船が出たといった話もあったようです。
 
明治初期までは、治療の中心であり民間でも大人から子供まで病気にかからないよう体力増進を主な目的として行われてきました。

お灸に使うのは艾(モグサ)で、乾燥したヨモギの葉の絨毛を精製したものです。
ヨモギは様々な薬効成分が含まれていて、食用に薬にと日本人には、なじみ深い植物です。
 
ヨモギに含まれるシネオールという成分は独特の香りがし、アロマ成分として気持ちがすっきりし、リラックス効果も期待できます。
 

 
灸法には様々なやり方があり、目的や効果によって使い分けられますが、大きく分けて、艾を直接皮膚に乗せて火をつける(よって痕がつきます)有痕灸と、艾(モグサ)が皮膚に直接つかない無痕灸があります。
 
現在は灸痕がつくことは避けられることもあり、温熱刺激のお灸(無痕灸)が多く使われています。『お灸体験ワークショップ』でも痕かつかない台座灸を使っています。
しかしながら、長い年月をかけて受け継がれてきた有痕灸法が、効果が高いのに時代の流れで消えていくのは少しもったいない気もします。
 
近年の皮膚科学の進歩により、お灸のメカニズムも徐々に解明されつつあり、お灸によって免疫機能、代謝機能などを高め、病気になりにくい身体を作ることが知られています。
 
また、投薬治療に比べ副作用も少なく、冷え性や月経痛、不妊症や妊婦などの婦人科疾患にも効果的です。
 
東洋医学では、温かみがある状態を気があると捉え、温灸では冷えたツボに温かみを与えることで、身体の機能が正常に働きだすと考えます。
そのことなどから、お灸による刺激は元気に健康で長生きするための予防医学としても多くの人に取り入れられています。
 
興味を持たれた方は、アイウェルネス伊豆高原にお越しの際は、『お灸体験ワークショップ』に是非ご参加ください。


  

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