新着情報

ツッツピーコ通信 2023.02.15

【ツッツピーコ通信】 東洋医学の心のとらえ方について

 

こんにちは、鍼灸師の佐藤啓史です。


コロナ過が始まって以来なかなか終息が見られない中、以前と変わってしまった生活に疲れ、精神の不調を感じている人も少なくないのではないでしょうか。
今回は東洋医学の心のとらえ方を書いていきたいと思います。
東洋医学では、人の体のすべての部位は性質によって五つに分けられます。
この考えを「五行」といいます。


これは心の動きにも当てはまり、喜・思・憂・悲・恐・驚といった心の動きは、その性質により五行に分けられています。


世の中の基本構成物は木・火・土・金・水と考えられており、人の体でも五行の木火土金水がバランス良く働いていれば健康なのですが、生まれつきそれらが全てバランスの良い人というのはいません。
このアンバランスは体質として弱点となりやすく、生まれつき胃弱だとか呼吸器が弱いというようなことに現れます。


また性格にも関連します。
例えば呼吸器が弱い人は肺の力が弱い体質で、東洋医学では外向きに発散させるのが弱いタイプだといわれています。


そういった体質の人は精神的にも外向きの力が弱いタイプであり、積極性が無かったり、物事を悲観的に考えたりします。



五行では木は肝、火は心、土は脾、金は肺、水は腎といわれ、感情は木は怒、火は喜、土は思、金は憂・悲、水は驚が充てられています。



このように体質や、それから来る元々の性格によって、何かあった場合の心の動きに違いが生じ、精神の病み方や体への現れ方も違うということになります。
東洋医学では、心の不調も体の不調と元は同じと考え、根本的な治療を行います。


《セルフケア》

■イライラの場合
イライラするというのは多くは精神的疲労からきています。
生命活動のエネルギーは「血」です。
頭を働かす、気を使う、計算をするといった精神活動は血を大量に消費するので、疲労が重なると頭を働かせたくてもガス欠状態で働かせることが出来なくなります。
そうなると考えがまとまらない、感情が抑えられない、といった状態になりイライラするのです。
この状態になったら先ずはスローダウン、血を補うには睡眠と休養が一番の薬です。


■くよくよの場合
気が滞って発散できないと、鬱々として気分が落ち込みます。
これは季節の変わり目でも起こりやすく、季節の変わり目には気分の優れない人が出ます。

やる気がない、倦怠感が強い、落ち込みやすいなどが現れ、その結果として、動悸、不眠、倦怠感、頭痛、肩こりなどの症状が出て余計に辛くなります。
東洋医学では「気」というエネルギーが体を循環し、発散させれることで生命活動することができると考えます。

病気になったり、辛い症状が出るのは、この気が上手く巡らなくなるためです。


治療ではそれぞれの状態を見極めて対応していきますが、セルフケアをする場合はまず睡眠です。
心の病は体から、体の病は心から。
体調の良し悪しでストレスに対する反応に大きな差が出てしまいます。

夜なかなか寝付けなかったり、眠りが浅く途中で目が覚めてしまうということがあります。
この症状の原因は頭に「血」がのぼってしまったことにあります。
現代人は良く頭と目を使います。


そのため体を働かすエネルギーの血が頭に集まり、頭に血がのぼった状態になっています。
こんな時には上にのぼった血を降ろしてやる必要があります。
呼吸法などでリラックスを心がけることや、足湯や半身浴などで足元を温めるのも良いでしょう。




-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

    



ツッツピーコ通信は2週間ごとに、 ファスティングや食養生、ダイエット、伊豆高原の現地情報など、アイウェルネスのスタッフが交替で配信しております。

  

 

 

ぜひ、メルマガ登録もよろしくお願いいたします。

  

トップへ戻る